4月9日(日)熊本市現代美術館にてアートリップを実施させていただきました。
スタッフダイアリー

4月9日(日)熊本市現代美術館にてアートリップを実施させていただきました。

 4月9日(日)快晴の熊本市現代美術館で初めての当事者とご家族を迎えてのアートリップが実施されました。 当事者とご家族二組の他、福岡からもアートリップに関心のある財団の方とアートリップアートコンダクターの受講生が駆けつけて一緒に参加してくれました。
お天気もいいし、美術館とも相談して、マスクの着用については参加者の方の希望を尊重することにして、結果、アートコンダクターも参加者全員もマスク無しでのアートリップ実施になりました。 マスクをしなくてもいいと言ったら、マスクを外しながら「ああ、楽になった」といいながら笑顔を見せてくれました。 

常設コーナーに展示されている塔本シスコさんの絵画2点を一緒に見ました。塔本シスコさんは、熊本の天草の当たりの生まれとのことで、「ふるさとの海」には、彼女が子供の頃に住んでいた天草の海の様子が描かれています。 2枚目のこの絵の前に来た時、一枚目では、そこまでお話されていなかった方が、イキイキとこれは漁をしているんです。 と お話を始めた。 彼は若いころ漁師をされていたとのことで、絵を見ているうちに当時のことを思い出されているようだった。描かれている魚の名前から漁の仕方、収穫した魚を生きたまま籠に入れて浜まで持ってきたことなど、饒舌にお話してくださり、一緒に参加されている方も、天草に魚を食べに行ったことなど、お話くださり、笑顔と笑い声の溢れる会となった。3枚の絵をみるつもりであったけれど二枚目の会話が弾んで、終了の時間になっても会話が続いていました。

お帰りになるとき、「楽しかった。また来ます」と言ってくださり、とてもうれしかったかです。
熊本市現代美術館は、認知症当事者対象の対話型鑑賞アートリップに関心を持ってくださり、昨年は、文化庁委託事業の一環で関連の講演を行いましたが、コロナ感染防止のため、当事者をお呼びしてのアートリップ実施はできなかったです。今年ようやく実現し、十分な手ごたえがありました。次のステップは、今後いかにアートリップを継続実施していくかですね。 美術館担当者の坂本さんには大変お世話になりました。引き続き実施できるように東京から応援したいと思います。 
 

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