アーツ(美術・音楽・ダンスなど)の力を通し、すべての人に日常では味わえない新たな感動を届け、創造する喜びと生きる活力を得てもらうこと、つまり人と社会を元気づけ「ALIVE 活き活きさせる!」ことを目的にしています。
管理され、価値観が画一的になりがちな社会において、表現者個々の多様な世界観や価値観を含有するアートは、時に私たちが考える常識、当たり前のことを覆し、新しい発見、気づき、驚き、喜び、自己肯定、そして自己の成長をもたらします。
すべての人が、死を迎える瞬間まで尊厳を持って人間らしく生きていくために、自分らしく生きていくためにアートは無くてはならないものと私たちは考えます。
しかし、日本においてアートはすべての人々の生活の一部になっているとは言えません。
特に介護を必要とする高齢者、難病で入退院を繰り返す子供と親、虐待等の理由から施設で暮らす子供たち、生きる目的を失いがちな若年性の認知症など、自力では日ごろアートに接する機会がほとんど無い人々に対して、現場のニーズを見極め、それを考慮したサイトスペシフィックな特注のプログラムを企画、提供することで、彼らの生活と人生に刺激、変化、そして何より喜びを創出します。
このようにアーツアライブは、アートをもっとも必要としながら、自力で体験することが難しい福祉の現場に、豊かな創造性と企画力を持つアーティストとそれらの活動を支援するサポーターをつなげ、福祉の現場を変えることで社会全体の生活の質(QOL)を向上させることを目指しています。
イギリスでの出会い
1995年5月、国際会議に参加した際、英国の病院や施設を視察。
そこは地域の人々に開放されており、数々のワークショップやパフォーマンスが行われていた。沢山のアート作品にあふれ、まるで美術館のようだった。そして、あまりに異なる日本の医療福祉の現状、現場に衝撃を受けた。
その時に出会ったDr.パッチ・アダムスは「一人一人の患者に最大限の関心と思いやりを持って良き友となること」の大切さを教えてくれた。
帰国後の夏、富士市の特別養護老人ホームでプロジェクトを開始し、2009年一般社団法人化した。
※Dr.パッチ・アダムス
医者、道化師。アメリカの医療を変革する社会活動家。笑い、喜び、創造性が治療の根本的な一部でなければならないと主張。
Activities
アートリップ(対話型プログラム)
美術館、施設等で、有資格のアートコンダクターのファシリテーションのもと少人数のグループで一緒に絵画を見て対話するプログラム、ARTRIP®を実施しています。NY近代美術館の全面的な協力のもとに2011年より実施しています。
助言・アドバイス
美術館、博物館の運営、企業メセナ活動、認知症を含む高齢者のためのアート事業に関する助言を致します。
また、企業、財団の芸術文化助成事業の事務局運営を受託いたします。
研究・出版
アートと高齢化、アートマネジメント、アートによる社会的課題の解決に関しての内外の最先端の研究調査実施、関連の講演会、シンポジウムへの登壇、セミナーの開催、関連書籍の出版を行っています。
例)「Meet Me: アートを認知症の人々へ」MoMA著編集 アーツアライブ邦訳出版
Message
アーツアライブ 代表理事
YOKO HAYASHI
創造的で多様なアートが全ての人々の生活の一部となるように、
アートを通して人生の最後の瞬間までその人らしく生きることができるように私たちは日々活動を続けています。
認知症の方や障害を持った子供達の出来ないことに注目するのでなくできることに注目し、
それを個性として引き出すことができるのがアートです。アート作品と出会い対話をすることで、誰もが視野を広げ、感動したり忘れていた感覚を呼び起こし、自分自身そして他者をより良く知ることができます。
アーツアライブの活動は、普段アートを享受する機会の少ない人々と
アート体験を共有することを喜びとして活動に参加してくれる
作家、支援者、ボランティア、協力施設など多くの方に支えられています。
この場を借りて、これまでのご支援に感謝申し上げるとともに、
これからも更なるご支援とご鞭撻をお願いする次第です。
Company
設立年
2009年11月
役員
取引先銀行
三菱UFJ銀行 東京営業部
Records
・令和3年度文化庁障害者等による文化芸術活動推進事業(文化芸術による共生社会の推進を含む)委託事業受託
・港区 地域型認知症予防事業等業務委託2 (令和3年度)
・平成25年度経済産業省地域ヘルスケア産業創出推進補助事業 採択
「創造的アートによる予防医療と生きがい創出事業」
共同事業者:独立行政法人 長寿医療研究センター/脳賦活部自立支援室(島田裕彦先生)
・港区高齢福祉課オレンジカフェプログラム受託事業(平成25年度より)
・北区社会福祉協議会 キッズアートプロジェクト 受託(平成22年度より平成29年度)
・公益財団法人 テルモ生命科学芸術財団(平成26年度より令和元年)
現代美術助成プログラム事業助言及び 窓口業務受託
・テルモ株式会社 伝統工芸助成事務局 (平成26年度より令和元年)
・三菱財団 平成26年度社会福祉事業、研究助成
・日本財団 平成26年度助成、2023年度助成
・ヤマト福祉財団助成 平成26年度助成
・全日本社会貢献団体機構 平成24、25年度助成
・Shigeo&Megumi Takayama財団 平成22年度、23年度助成
〇児童施設、学校
・女子聖学院中学校・高等学校
・社会福祉法人 扶助者聖母会 児童擁護施設 星美ホーム
・社会福祉法人 讃仰会 法善寺保育園
・社会福祉法 こうほうえん キッズタウン浮間
・社会福祉法人 豊川保育園 桜田保育園社会福祉法人 東京都福祉事業協会 母子生活支援 浮間ハイマート
・北区立 滝野川東保育園
・特定非営利活動法人(NPO)法人 つみき
・東京都北療育医療センター 通園部