代表理事の林容子さんとの出会いは、40年ほど前、彼女が某社で課長だった小生のところへ新入社員として入ってきた時でした。 彼女は1年10か月で退職し残業代を原資に日本人で初めて米国コロンビア大学院でアートマネジメントで学位を取得し、更に世界屈指の美術館MoMAにて認知症高齢者に集団で絵画を鑑賞していただき、率直な感想を述べあう事で感性を刺激して認知症の進捗を緩和し、ひいては症状の改善につなげる活動がしている事に感銘を受け、世界一の高齢化社会たる日本でこの活動を広げることが自分の使命であると確信しました。 帰国後、「ARTS ALIVE」を立ち上げ、今日までその活動を大きく発展させて来られました。
今後益々高齢者比率が進む我が国で、この活動は、国の福祉政策、ひいては高齢者の活性化につながる社会貢献として極めて大きい役割を果たす事業であると確信しております。前述のご縁もあり、林さんの理念と行動力に深く共感し、法人設立当初より理事を務めさせていただいております。林さんは、認知症対応「アートリップ」の仕事から更に活動の範囲を広げ、この手法を活用して、企業の“PURPOSE”を共有する為の企業研修ACPを展開されており、この事業の発展にも大いに期待しております。
林代表が、 よく使う言葉に 『絵の前では、 あらゆる人が平等』 というものがあります。
Arts Aliveが実施するACP (企業研修プログラム)では、役職の違いや部署の垣根を越えて、
参加者が純粋に絵に向き合い、 活き活きと語り合う姿をみて、 私は、このプログラムが職場の活性化や
社員コミュニケーション力の向上につながる可能性を感じています。
アートトリップに実際参加してみた感想は、一言でいえば “楽しい”とゆう事です。アートを通じて認知症当事者の意見の交換 (対話) は楽しみながら脳の活性化を促すとゆう点では他に類を見ないセラピーといえましょう。 普通の環境では認知症当事者間の会話は成立しないでしょうが訓練されたインストラクターのガイドによってアートを媒体に間接的会話が成立してゆく様は特筆すべき効果と考えられます。 今はコロナ禍により様々な点で運営が難しい状況ですが、アートライブのコンセプトは社会貢献の一つとして認知症当事者の福音であることを信じています。
今年4月に喜寿を迎えそれ以前から物忘れの傾向が強くなって来ており認知症予備軍のランク上位を感じていた。
加えて中学~大学とラグビーに明け暮れた体育会育ちの故もあり脳の中身は筋肉だらけという事も認知症進行に拍車が掛かるのでは恐れている。かかる状況下OL時代の林容子さんと同じ課で仕事をしていた縁も有りアーツアライブの監事を引き受けさせて貰った。芸術を核に認知症患者の症状改善に対応しようという斬新的なアプローチに感心しもっと広く普及して欲しいと願い老骨に鞭打って手助け出来ればと思っている。