リトアニアの国営TVにインタビューされました。
昨年の9月にリトアニアのカウナス国立美術館において イタリアの友人Cristina Bucciさんの紹介でLeva Petkuteさんが認知症当事者の方と介護者の為のプログラムを見学させていただきました。その時に初めての試みとのことでリトアニアの国営TVの取材が入っていて、日本で同様の事をしている私もインタビューを受けたのですがその時の番組TV映像が友人から送られてきました。
友人が送ってくれたリンクを何か月も見逃していて、今になってようやく映像を確認することができました。
リンクは以下です。ご笑覧ください。
リトアニア国立美術館、とても立派な美術館で、プログラムの対象となったのは、リトアニアの国民的作家である ANTANO SAMUOLIO さんの代表的な作品と彼女へのオマージュとして制作された若手作家の作品です。リンクは以下です。
https://youtu.be/eZ9td-wTlBk?si=aHaIjVcL7tzzb8Bs
photo:Simona
カウナス国立美術館でのアートリップは、もちろんリトアニア語で開催されたのですがLevaのプログラムを手伝っているSimoneさんが適宜英語に翻訳してくださり、おおよその会話の内容を知ることができました。 2006年にNY近代美術館で開始した認知症当事者の為の対話型鑑賞はいまや世界中の美術館に普及しています。
やり方は、私達が日本でやっているものとほぼ同じで、参加者は終始笑顔でとても楽しそうにされていました。
私がもっとも感動したのは、プログラムの後のお茶会に私も誘われ、そこでリトアニア名物の干しリンゴを食べながらお茶をご一緒したのですが、参加者の女性がそこですばらしい笑顔で美しい歌声で哀愁溢れるリトアニアの民謡を歌ってくださったことです。この方は、気分がいいとよく詩を歌われるとのことで、日本から来た私を歓迎する意味で歌ってくださったとのことで、胸が一杯になって感動で目に涙がにじんできました。
認知症の方は、絵を見て私達以上に感情移入され、思わず歌を口ずさむことがよくあります。こんなことも日本とリトアニアで同じなのだな、と 人間は皆同じ反応をするのだな、と改めて彼らの感性の高さに感動しました。